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電子足跡:北海道縦断歩き旅
 長万部から然別へ
  ニセコを通り羊蹄山を望む道


プロローグ


北海道を函館から宗谷岬まで歩いて縦断しました。このページは長万部からニセコ、倶知安を通って然別まで歩いたページです。

これまで内浦湾(噴火湾)の海岸線を歩いてきましたが、長万部から余市までは山間部の道になります。
鉄道は長万部からは 倶知安、余市、小樽を経由して札幌に行く函館本線 と 洞爺、室蘭、苫小牧を経由して北上する室蘭本線に分かれます。
函館本線に沿った国道5号線を選んだのは途中の羊蹄山、ニセコアンヌプリを眺めながら歩いてみたかったからです。
期待通り、羊蹄山、ニセコアンヌプリの風景は雄大で美しく、歩きながら何度も振り向いてしまいました。


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↑地理院地図(電子国土Web)に詳細ルート地図とポイントの写真が開きます。
 
GPSログをGoogleEarthでツアーする方法



この地図は収集したGPSログをカシミール3Dにより国土地理院地形図に表示した画像を加工したものです。

長万部から熱郛(ねっぷ)へ

函館本線の熱郛駅のそばに 道の駅くろまつない が在ります。こんなに都合の良い場所に道の駅がある事は珍しいです。道の駅に車を置いて熱郛駅から長万部に向かいます。

長万部の町は海岸と海食崖の間の平地に細長く伸びた町ですがそれ程大きな町ではありません。
その町が途切れる付近から函館本線と長万部川に沿って進んでいきます。
道を左に折れただけで目の前に山が迫った風景に変わります。

写真左:長万部の街並み
写真右:海岸線から数Km内陸に入った国道5号線沿い




二股駅

長万部駅を出発してから約9kmようやく休憩できる場所がありました。
貨車を改造した駅舎です。勿論無人駅です。
駅舎から少し離れた所に自動販売機が置いてありましたが、長万部を過ぎてから熱郛駅に行くまでにあった唯一の自動販売機でした。


農家の風景
国道5号線に沿って歩きましたが長万部から熱郛までの間、少し大きな集落は二股駅周辺くらいであとは所々に農家が点在するだけでした。
歩くには心細い限りですが、家屋も腰折れ屋根や大きな煙突やサイロが有ったりと如何にも北海道らしい風景です。北海道在住の方達は見慣れている風景なのだと思いますが、本州から来た者には新鮮な風景で旅情を感じます。





今日は 道の駅くろまつないに置いた車まで歩いて終わりです。
この後 車で黒松内温泉 ぶなの森 に行き、入浴して汗を流しました。
道の駅で車中泊していると、夜遠くから列車が走る音が聞こえました。懐かしい音でした。

写真左:熱郛駅
写真右:道の駅 くろまつない


熱郛駅から昆布駅へ


山奥なのに昆布町?
昆布駅と聞けば今日は海辺の町に行くのか?と思うかもしれませんが、山奥ですが昆布町と言う地名です。
インターネットを調べました。
アイヌ語の トコンポ・ヌプリ=小さなこぶ山 が語源だとする説や、コンポヌプリ=昆布の山 に由来するらしいのですが、なぜ山の中で昆布の山なのか?に関しては太古津波があった時、山上に昆布が沢山あったためと言われているそうですが正確な由来は分からないそうです。

現在の北海道の地名の漢字表記の多くがアイヌ語の”音”に漢字をあてたのは周知の事ですが、アイヌ語をインターネットで調べると興味が湧きます。

目名峠
熱郛駅を出発して東に進んだあと、北に向かうと目名峠の登り坂になります。
山に挟まれた国道5号線を歩きますが、人家が見えないので心細い道行です。


ニセコ連峰
峠を越えると視界が開けます。歩を進めていくと目の前にスキーリゾートとしても知られている、ニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、チセヌプリなどのニセコ連峰が姿を現します。道の路傍には白樺の木が生い茂り北海道の道を演出しています。

インターネットで調べると ”ニセコ=切り立った崖” ”ヌプリ=山” で ”ニセコアンヌプリは 切り立った崖とその下に川がある山” という意味との事です。
確かにこの付近の地形はニセコ連峰の下に尻別川が流れ名前と地形が一致しています。
アイヌ民族が自然と共に暮らしていたと思わせる名前です。



蘭越駅付近


羊蹄山
蘭越駅を越えると道は東に曲がります。すると眼前に羊蹄山が現れます。内浦湾(噴火湾)越しに見た羊蹄山より、はるかに大きく目前に迫ってきます。蝦夷富士と言われるように富士山を見ながら歩いているような錯覚を覚えます。



昆布駅
今日は昆布駅まで歩いて行動は終わりです。昆布駅は無人駅です。TVで見る様な一両編成の列車がホームに進入してきました。

昆布駅前に幽泉閣という立派な温泉施設がありますが、今日はインターネットで見た ”黄金温泉” に行くことにしました。



黄金温泉
お世辞にも綺麗な建物とは言えないです。でも手作り感満載の湯治場という感じの温泉施設です。なんと言ってもニセコアンヌプリを望みながら露天風呂に入れます。というよりニセコアンヌプリの裾野に温泉があります。そして反対側には羊蹄山を望むことが出来て解放感溢れる良い温泉でした。

写真右側の山がニセコアンヌプリです。

昆布駅から倶知安へ


この日は国道5号線を外れて昆布駅から尻別川を渡り、道道343号線を歩きました。この道はニセコアンヌプリの裾野を通る道です。
という事でこの区間の写真はほぼ羊蹄山とニセコ連峰絡みの写真です。

尻別川は意外と大きな川で随分と蛇行しています。羊蹄山とニセコアンヌプリの裾野に挟まれた山間の谷を削って流れている感じがします。
尻別川に限らないのですが、本州に住んでいるものから見ると川にコンクリートの護岸が無いのは凄く自然豊かな感じがします。本来の川ってこんな感じなんだと改めて認識しました。

尻別川


ニセコ連峰




羊蹄山






倶知安駅前
 鹿肉のステーキ
駅前に 食工房 旬彩 という小さなレストランがあります。
ここで頂いた 鹿肉のステーキ がとても美味しかったです。
鹿肉?って思うかもしれませんが、臭みや癖が無く、赤身の牛肉の様ですが、牛肉よりサッパリとした味わいです。ステーキは勿論ですが付け合わせも絶妙な美味しさで、とりわけ焼いた玉ねぎを半分に切った付け合わせは、玉ねぎの食感が残りながら、ほのかな甘みがあり美味しかったです。


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倶知安から然別へ

倶知安は意外と大きな町です。碁盤状になった道路に整然と家や商店が並びメインストリートには普段良く見るスーパーマーケットや大型電気店などが並んでいます。

倶知安駅からスタートです。GoogleMapで駅前から然別駅までのルートを検索してGoogleMapが示した経路を歩きました。

三島さんの芝さくら庭園
駅から1km程進んだなだらか斜面に芝さくらが咲き乱れ、芝さくら越しに羊蹄山が見えます。

GoogleMapにも載っているので有名な場所なのでしょう。
”三島さんの芝さくら庭園” と個人名が付いているくらいですので個人でこの広大な芝さくらを管理してご厚意で一般公開しているとの事です。

こんなに沢山の芝さくらを見たのは初めてですし、背景に羊蹄山が見えるロケーションも凄く素敵でした。

GoogleMapが示した道でしたので、下の写真のような舗装されていない山道を歩きました。
普段の街道歩きなら、江戸時代さながらの趣のある道だと思いますが、場所が北海道なだけに 熊 と遭遇しないか不安が先に立ちます。勿論 熊よけの鈴と時々ホイッスルを鳴らしながら歩きました。

国道5号線に合流して、倶知安峠を越えて、後ろを振り向いたら羊蹄山が大きく見えていました。ここで羊蹄山は見納めです。


倶知安峠を越えると道はダラダラと岩内平野に向かって下っていきます。
国道5号線と国道276号線の結節点の国富で5号線は大きくカーブして今度は稲穂峠に向かって登ります。

稲穂峠 稲穂トンネル
これまで幾つかトンネルを通りましたが稲穂トンネルは長い白線だけの狭い歩道のトンネルです。
ヘッドライトを着けて通行しました。
トンネルを越えると空が広がりどことなく解放感を感じます。



北海道縦断歩き旅をしている方に出会いました
稲穂トンネルを越えた所で下から登って来た方に会いました。
少しお話をさせて頂いたところ、和歌山県から来た方で、定年になって、四国遍路をしたあと次はどうしょうか?と考えていたところ 歩いて日本縦断している人達のホームページを見て自分も歩いてみようと思い、まず稚内から函館までの北海道縦断をする事にしたそうです。
多くの方が日本海側を歩く事が多いけど、自分は国道40号線、12号線、5号線を歩きたかったとの事で、私が歩く道を逆方向に歩いて来たそうです。

全く見ず知らずの方といきなり話し合えるって、歩き旅に関わらず旅の魅力のひとつです。
北海道を歩いて旅をしている方と出会ったのは後にも先にもこの方一人だけでした。
15分程話して、お互いの無事を祈って別れました。 今もどこか歩いていますか?

余市川
稲穂峠を下ると、余市川に出合います。勿論この川はニッカウヰスキーの工場がある余市まで流れています。
道は余市川と函館本線に沿って続いています。

然別駅
余市川に架かる然別橋を渡って駅に向かいます。小さな駅舎の無人駅です。駅の周囲は小さな集落になっていて、どことなく懐かしい感じがします。

今日は然別駅まで歩いて終わりです。


エピローグ


然別まで歩いてから、車で余市の ”道の駅 スペース・アップルよいち” に行きました。ここで泊まりです。
道の駅の隣がニッカウヰスキーの工場です。

”道の駅 スペース・アップルよいち” って面白いネーミングです。アップルはリンゴの産地なのでいいですが、”スペース” ってなに?と思ってしまいます。
余市は宇宙飛行士の毛利衛さんの出身地でした。道の駅に 宇宙記念館 が併設されています。

30年くらい前に読んだ本(題名は忘れました)に、宇宙から地球を見た人は、漆黒の闇にポツンと浮かぶ地球は、大気の薄いベールを被ったとても頼りなく、とても孤独で、とてつもなく愛おしい存在だった。と書いてありました。

さて、道の駅と余市川を挟んだ反対側に ”余市川温泉 宇宙の湯” という日帰り温泉があります。
毛利衛さんの生家があった所だと番台のおばさんがが話してくれました。


END

2019/07/31 作成

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