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電子足跡:日光街道 草加宿から杉戸宿


プロローグ


2014年2月10日 晴れ。歩き旅2日目。  
草加の綾瀬川,春日部(粕壁)・杉戸の古利根川の川沿いに発達した宿場が印象的な街道です。


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概略ルート:草加-越谷-春日部-杉戸
出発:7時10分-到着:15時30分
GPSでの移動距離26.4㎞


日光街道草加から杉戸地図
GPSログをGoogleEarthでツアーする方法
 ↑地理院地図(電子国土Web)に詳細ルート地図とポイントの写真が開きます

本地図はカシミール3DによりGPSデータを国土地理院地形図に描画してそのイメージデータを加工したものです。

草加宿


草加宿

草加は奥の細道の旅に出た松尾芭蕉と河合曽良が最初に宿泊した地です。
昨日歩き終わった東武スカイツリーライン(東武鉄道伊勢崎線)草加駅の周辺から歩きはじめます。
微妙にカーブしている旧道。多くの旧道がそうなのですが平らな場所でも微妙にカーブしています。
道路脇に日光街道の道標が立っているとルートが間違っていない事が分かって安心します。


おせん公園草加(せんべい発祥の地)

団子屋の"おせん"さんの団子は評判でしたが団子が売れ残ると川に捨てていたのですが,それを見ていた侍が「団子を捨てるのはもったいない,捨てる団子をつぶして天日で乾かして焼餅として売っては」と教えた事が草加せんべいのルーツと案内板に書いてありました。"おせん"さんの"餅"で"せんべい"と言われるようになったとの事です。
草加は史跡に立派な看板が整備されているので助かります。

札場河岸公園
綾瀬川舟運の船着き場があった場所です。松尾芭蕉像が後ろから歩いて来る曾良を気遣っている様に見えます。


草加松原遊歩道
札場河岸公園から北に1㎞以上草加松原遊歩道が綾瀬川と旧日光街道に挟まれて整備されています。
松並木を歩くのは爽やかで気持ちが良いです。
遊歩道が終わって少し行くと路傍に水神と石仏が安置されていました。
舟運の安全を祈り用水に感謝していたのでしょう。


越谷宿

綾瀬川を渡ると越谷市です。蒲生の一里塚が入り口です。

蒲生の一里塚
説明文によると幕府が編纂した"五街道分間延絵図"に綾瀬川と出羽堀の合流地点に蒲生の一里塚が東西に1対描かれているとの事です。
道が嵩上げされて当時の塚の形状は崩れていますが小さな社が建てられていて地域の人達に大切にされていることがわかります。

清蔵院の山門
寛永15年(1638年)建立の山門。山門の龍は左甚五郎の作と言われているそうです。


路傍の石仏

武蔵野線南越谷駅南側の交差点にひっそりたたずむ石仏。
側面に天保五甲午七月建立(1836年)と書いてあります。おかげ参りが爆発的に流行り,天保10年(1839年)には蛮社の獄。
17年後(1853年)には黒船来航。時代のうねりが始まります。

レトロな建物
街道沿いに時々レトロな建物が現れます。木造の診療所。蔵がある商家。


粕壁宿(春日部)


春日部市街

元荒川と大落古利根川に挟まれた新方川を越えると春日部市です。
クレヨンしんちゃんが春日部に住んでいるという設定なので春日部の名前はよく知っています。訪れるのは初めてです。
市内のメインストリートは電線を地下に埋設していてスッキリとして街並みが綺麗に見えます。お蕎麦屋さんのシャッターも景色になります。


大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)
市街を過ぎると大落古利根川を渡ります。風景が一変して川辺の風景が広がります。
ゆっくり流れる水の早さは人間の感性によく合っていると思います。
それにしても"古利根川"とか"元荒川"という名前は地質時代の名前のようです。


左日光道の道標
春日部市小渕南の三叉路にある道標。迷わず左に進みます。


杉戸宿

道標があった三叉路から1㎞程で杉戸町です。

北緯36度線のモニュメント
町に入ると直ぐの道路脇の駐車場に地球儀のオブジェがあって目を引きます。
北緯36度線上に杉戸町が在る為のようです。同じ北緯36度の都市は青島,ラスベガス,テヘランなどだそうです。どの都市も行ったことはないですが気候がまるで違う印象があります。

九品寺の道標
九品寺(くほんじ 北葛飾郡杉戸町堤根3913)の道路に面した境内に道標があります。天明4年(1784年)堤根村の村民42名が協力して設置したとの事です。道路に面した側に"右江戸"裏側に"左日光"と書いてあるように見えます。

杉戸町内
特になんの変哲もない小さな田舎町の通りが続きます。造り酒屋の建物が異彩を放ちます。

関口酒造の看板がある文政5年(1822年)創業の酒蔵。
写真の家屋は約120年前に建設されたとの事です。酒の銘柄は"杉戸宿"との事です。地名が銘柄になっているって,きっと地元に愛されているのでしょう。
"杉戸宿宿場まつり"というのがあるそうですが祭りの時は"杉戸宿"を飲んで盛り上がっている光景が目に浮かびます。

本陣跡地
信号機に本陣跡地前と書いてあります。周囲を見渡すと"明治御小休所跡"の碑が立っています。
今は銀行になっている場所がかつては本陣だったのでしょう。
本陣跡が見つかったところで今日の行動は終わりです。


END

2018/11/30 ver5.17.0 ルート地図変更
2016/09/09 ver3.30:地形図画像を変更
2016/05/15 作成

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