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電子足跡:歩き旅の計画 留意する事


はじめに

歩き旅の計画は下記の3ページから構成されています。

本ページの目次↓
 留意する事 (本ページ)
  ・はじめに
  ・歩き旅とは
  ・歩き旅のテーマを見つける
  ・どのくらい歩けるか不安な方へ
  ・交通機関が不便な地方を歩くとき
  ・歩き旅の計画方法 ルートを決める
  ・旧街道のルートの特定
  ・実際の旧街道の道について
本ページの目次↑

 カシミール3Dによるルートデータを作る手順
 スーパー地形によるトラックナビの手順

このページは歩き旅を計画するときの留意点について記載しています。
そもそも歩き旅とはなにか、ただ漫然と歩くのではなく、歩き旅のテーマを見つけたり、どの程度歩けるか不安な場合はどうするかとか、公共交通機関が不便な道を歩く時などはどうするかなどについて記載しています。

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歩き旅とは


歩き旅は徒歩で日本縦断をする壮大な歩きから,散歩の延長のような日帰りの歩きまで様々です。日帰りでも非日常を味わえる歩きを「歩き旅」と言っています。

電車,車中泊やキャンプと組み合わせて歩くと行動範囲が広がりますし,バリエーションも増えます。更に高度にトレーニングした肉体や技術は必要無いですが長距離歩くことは意外に辛いです。大切な事は自分の体力・時間・費用に合った自分スタイルを見つけて楽しむ事だと思います。

観光旅行と歩き旅が大きく異なるのは、観光旅行が 「点」の旅なら、歩き旅は 「線」の旅です。観光旅行では観光地周辺の観光スポットを調べて訪れる場所を決めますが、そこに行くには車や交通機関で行きますが、あくまで移動は目的ではなく手段です。
歩き旅はスタートする場所と行く場所を調べ、更に移動するルートを調べ、移動する事自体が目的になります。有名な旧蹟や風景の良い観光地でなくても、路傍の苔むした石仏や一輪の野の花を見て心動かされる自分が居る事に新鮮な驚きを感じます。

更に、計画を立てる事は歩き旅の楽しみのひとつです。どこを歩くか?どのように歩くか?
考えているだけでもワクワクして楽しいです。気分は小学校の遠足の前夜と同じです。

歩き旅のテーマを見つける


散歩と歩き旅が異なるのは歩く距離もさることながら「歩くテーマ」があるか否かではないかと思います。

歩き旅のテーマとは
例えば日本を縦断するとか,旧街道を歩くとか,河を遡るとか,ロングトレイルを歩くとか,色々です。何ならGooleMapが示したルートを実際に歩いてみるでも良いかもしれません。
いずれにしてもその歩きを貫いているコンセプトというか目的のようなものをテーマと言っています。
テーマを決めることで興味が明確になりますし,歩き終わった時の達成感が各段に上がります。
目的も分からず上司に言われてやった仕事と,自分から企画して実行した仕事の違いと言えば分かりやすいでしょうか・・・

どのくらい歩けるか不安な方へ


電車など公共交通機関に沿って歩いてみると良いと思います。最寄りの駅から線路に沿って歩いて,限界かなと感じた所で電車に乗って帰宅することで,大凡自分が歩ける距離を把握することができます。
普段使っている線路沿いを歩くだけでも新しい発見があり興味深いです。
歩く早さは,普通に歩くと5㎞/h,信号が多い道や小休止時間を考慮すると4㎞/h,写真を撮ったり史跡などを見ると3㎞/hくらいの早さです。

交通機関が不便な地方を歩くとき


地方の道を歩く場合、スタート地点に行く場合やゴール地点から帰る時、電車やバスの便が少なかったり、そもそもバスが無い事も多々あります。
公共交通機関がない場合はタクシーなど使うか、全行程旅館などで宿泊するかという事になります。

私の場合、車中泊で歩く事が多いので、歩く場所も鉄道がそばを走っている道を選んで歩きます。
その場合は、朝、車でその日のゴール地点まで行って,ゴール地点に車を置いてから,電車(デーゼル機関車の場合もあり)でスタート地点に行って歩き始める,というスタイルで歩く事が多いです。その逆でも良いですがゴール地点に車を駐車すると,電車の時間を気にせず歩けますし,歩き終わってから電車を待つ時間も無いです。直ぐ車に乗ってそのまま近くの温泉に行くことも可能です。

ただ、夏場の暑い時期は涼しい早朝から午前中に歩るくときがあります。その場合は早朝で交通機関が動いていないので、スタート駅に駐車して歩き始めてゴール駅から電車で帰ってくる事もあります。

勿論,ホテルや旅館に宿泊して歩き続ける方が時間的なロスが少ないのは言うまでもありません。

歩き旅の計画方法 ルートを決める


1.どこを歩くかを決める

 テーマが決まったら,テーマに沿って,どこをどこからどこまで歩くかを決めます。

2.ルートを決める
・スタート地点、経由地点、ゴール地点を決める。

・河を遡る場合では,支流が合流する場所に橋が無い場合があり,支流を橋がある所まで遡る場合もあります。 源流まで行くには,登山やシャワークライミング的な装備がないと無理な場合もあります。そこまでやると「歩き旅」の域を超えるので程よい所で遡るのを止める方が良いと思います。

・何ヵ月もかかる歩き旅の場合は,細かなルートを決めるのも大変なので概略のルートを決めればよいと思います。

・旧街道を歩く場合はどこが旧街道の道筋なのかを特定する必要があります。
旧街道を可能な限り正確にトレースして何日もかけて歩き続けたい場合は歩く区間全域のルートを調べる事になります。

・当たり前ですがスタート地点、ゴール地点の交通機関を調べたり、ホテル・旅館を利用する場合はホテル・旅館の予約をする事になりますが、地方ですと丁度良い所に宿泊施設が無い場合があります。
その場合は宿泊施設がある場所で一日の行程を区切るのは当然ですが、最悪、鉄道やバスなどの交通機関で宿泊施設がある場所まで移動して、次の日は昨日歩き終わった所に戻って歩き始めるという事もあります。
また、友人が歩いて日本縦断をしたときは、歩くルートに沿って事前に複数の宿泊施設を調べて宿泊施設のリストを作り、実際に歩く数日前に予約するという事をしたそうです。

旧街道のルートの特定


旧街道を歩くとき、多くは旧街道のそばに新しい道やバイパスが出来ている事が多いです。
しかし新しい道を歩くより、極力昔のルートを歩く方が断然良いです。
昔からそこに在る 常夜灯、石仏、旅籠、或いは今は人も稀にしか通らない山道など雰囲気が全く違います。そして何より歴史を感じてタイムトラベルをしている様な感覚を感じます。

以前は書籍で旧街道のルートを調べて、地理院地図とコンパスのお世話になりました。
今は、スマートフォンで動く、GPS機能が付いた地図アプリがあります。
何百年も前から続いている古い道を歩く為に、現代のインターネット、スマートホン、GPSなど最新機器を使うというアンバランスさがどことなく秘境を探検をしているような感じがします。

五街道などメジャーな街道は出版物も多いですし,インターネット情報も豊富なので,ルートの特定はそれ程困難ではないです。マイナーな街道はインターネットのお世話になります。

インターネットでは下記のホームページを参考させて頂く事が多いです。管理者の方に深く感謝致します。

・日本の旧街道|旧街道地図-GPSCycling
 五街道は当然ですが、あまり知られていない様な旧街道のルートまで掲載されています。

・街道歩き旅-五街道を中心に少しずつ一人で歩いている記録
 ルートと共に、街道筋の歴史や小さな史跡の由来などが詳しく書かれています。どうやってこんなに詳しく調べられるのだろうと思います。

・シングルおやじの気ままな一人旅 
 各地の旧街道を歩いた時の事が写真と共にエッセイ風の文章で紹介されています。それにしても、よくあれだけの旧街道を歩いたものだと思います。

・人力(じんりき)-旧街道ウオーキング
 ルートは勿論ですが、旧街道の歴史や各宿場の史跡や寺社の写真と共に
 由緒などが掲載されています。

出版物では
・歴史の道調査報告書 (各都道府県教育委員会)
 地理院地図にルートが掲載されていますし、その街道の成り立ちや宿場の歴史なども書かれています。ただ入手が困難なのが難点です。図書館に行って聞いてみるのが良いと思います。

・奥州街道 歴史探訪・全宿場ガイド(無明舎出版編)
 奥州街道の宇都宮から三厩まで地理院地形図に全ルート地図入りで紹介されています。宿場のみならず周辺の史跡などもカラー写真入りで紹介されていてページをめくるのが楽しいです。私が奥州街道を歩いた時は本書を参考にしました。

 奥州街道 歴史探訪・全宿場ガイド(無明舎出版編)
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・北陸街道紀行 ‐芭蕉「おくのほそ道」を織り込んで‐(松尾一 まつお出版)
 北陸街道を新潟県高田から滋賀県鳥居本の中山道との追分までと、
 滋賀県木之本で分かれて関ケ原に向かう北国(北陸)街道脇往還について
 書かれています。地理院地形図上にルートが載っているのは勿論ですが、
 主要な部分にはイラストマップも掲載されています。
 北陸街道を歩いた時は本書を参考にしました。

 北陸街道紀行-芭蕉「おくのほそ道」を織り込んで
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・ちゃんと歩けるシリーズ (五街道ウォーク・八木牧夫 山と渓谷社)

五街道がそれぞれ分冊になって出版されています。地理院地形図上にルートは勿論本陣跡や常夜灯など主要なポイントが記載されています。本屋さんに置かれている場合もあります。
街道を歩いているとき、本書を持って歩いている人を何人も見かけました。
持っている人を見かけると、スマホアプリの ”スーパー地形” にルートを登録しておくと便利なのにと思います。思わず私のホームページ 「電子足跡を見てね。」と言いそうになります。

 ちゃんと歩けるシリーズ東日本編 3冊セット
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 ちゃんと歩けるシリーズ西日本編 2冊セット
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 新版 ちゃんと歩ける東海道五十三次 +姫街道
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 新版 ちゃんと歩ける東海道五十三次 西+佐屋街道
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 ちゃんと歩ける中山道六十九次  江戸日本橋・・・薮原宿
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 ちゃんと歩ける中山道六十九次 西 薮原宿・・・京三条大橋
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 ちゃんと歩ける甲州街道 甲州道中四十四次
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 ちゃんと歩ける日光街道・奥州街道 日光道中二十一次/奥州道中十次
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・太陽コレクション 平凡社
出版年が古く古本しか入手できませんが、旧街道のルートが出版された当時の地理院地図に記載されています。
面白い事に、数10年前の地図にルートが記載されているにも関わらず、現在の地図と比べて、町が大きくなったり、新しいバイパス道が出来たりはしていますが、それ程大きな差が無いと感じます。
特筆すべきは江戸期に出版された ”街道絵図” が現在の地図と対応して掲載されていて、絵図に書かれている文章の読み下し文も掲載されています。当時の様子を知る事が出来るので興味深いです。

太陽コレクション
 古地図散歩江戸・明治・現代(4)中山道 奥州道
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太陽コレクション江戸・明治・現代 京都・大阪・山陽道
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太陽コレクション 江戸・明治・現代 全4冊+5点
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・五街道細見
    新修 五街道細見 岸井良衛 青蛙房
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厚さ2.5㎝くらいのハードカバーの本です。
江戸時代に出版された街道筋の絵図や名所記,今で言えば旅行のガイドブックの様なものだと思いますが,それらを詳しく調べで再現した本です。
街道に沿って宿場,間の宿,地名などが書いてあり,江戸や京都まで何里あるとか,名物は何かとか,風景が良いとかが書いてあります。書名は「五街道細見」ですが,五街道だけではなく,そこに繋がる脇街道の記載も充実しています。見ているだけで時間旅行が出来ます。

例えば,神奈川県川崎の前後は下記の様に掲載されています。
なま麦 つる見   市場 川崎 六ごう   ざうしき
蛤,章魚,烏賊をとりて売りなり。   よねまんじゅう
つる見の橋・長さ廿六間。橋下に菱蔓多し。   梨 めうとばし 江戸へ四里半
京へ百廿一里
神奈川へ二里半  六郷川・船渡し十三文 東海道四ッの大橋の内なり。今は舟渡しなり。   万治版 六郷の橋・長さ百廿間。(以下省略)

エピソード1
「なま麦」あの生麦事件があった場所です。五街道細見では,なま麦のところに「蛤,章魚,烏賊をとりて売りなり。」と書いてありますが,20年程前に歩いた時は生麦周辺の街道筋は魚屋さんがいっぱいありました。
或いは「鶴見 よねまんじゅう」でインターネットを検索すると 「御菓子司 清月 鶴見名物よねまんじゅう」がヒットします。
江戸時代が現在まで営々と繋がっている不思議な気持ちになります。

エピソード2
以前,新潟県長岡市から旧三国街道を通って高崎そして旧中山道を通って日本橋まで歩いた時。
三国街道の道筋が分からなかったので五街道細見に記載されている地名と地理院地形図に書かれている地名をピックアップして,その地名の間を如何にも旧街道と思える道を結んで道筋を特定しました。
その時,地名は無形の歴史遺産と実感しました。本来地名は地質・地理的理由や自然災害或いは歴史的な理由や人の生活などに密着している事が多いので,安易に地名を変える事に反対します。

注意点:
同じ旧街道でも地方や時代によって旧街道の呼称が違うなど、名称が異なる場合があります。
また、資料によって、同じ旧街道でもルートが違っている場合もあります。
おそらく、単なる間違いという事もあるでしょうし、既に道が消滅しているような場合は付近の歩ける道を掲載していたり、時代によってルートが変わったなどもあるので、どの時代のルートを掲載しているかによっても変わると思います。
ルートが曖昧な部分は致し方なしと思って、自分なりのルートを歩く事をお勧めします。

実際の旧街道の道について


いろいろ事前準備しても、部分的ですが、地図には旧街道の道筋があっても、実際には道が消滅していたり、道はあっても背丈ほどの草が生い茂りとても歩ける状態ではなかったり、通行止めになっていたり、あるいは私有地だったりする場合があります。
私有地の場合は通行の許可を得れるのであれば許可を得たり、歩けそうもない場合は無理に旧街道を歩かないで、迂回するとか、戻って別の道を歩くなど善後策を講じる様にしてください。



また、都市部の旧街道ではそれ程ではないですが、地方の旧街道では道沿いに民家や街灯が無い事も多いですし、そもそも山の中の道という事もあります。コンビニや食堂が無いなんてことは日常茶飯事です。予定通りに歩けなくて日が暮れる事もあります。
その場合に備えて行動食、水、ヘッドライト、雨具 は必ず携行してください。

街道歩きはお気軽な感じがしますが、アウトドアの遊びです。安全に歩く事を心がけてくださいますようお願いします。

ルートはカシミール3Dで作成


ルートなど資料が集まったら次はルートを電子機器上に作成する事になります。
私はルートの作成にはパソコン版 「カシミール3D」 を使用していますし、そのルートをナビゲートするにはスマホアプリの 「スーパー地形」 を使用しています。
画面下部の NEXT ボタンを押して ”カシミール3Dでルートを作る” をご覧ください。


END

改訂履歴
2020/10/26 歩き旅の計画とカシミール3D及びスーパー地形操作方法の記述を分離してそれぞれ別ページとした。
2016/11/28 歩き旅のすすめを改定し歩き旅の計画方法とした。

Column


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